京阪グループの経営ビジョン「選ばれる京阪への挑戦」実現の一環として行われている、京阪線全車両への新塗装化。2010年9月2日をもって、特急.. ダブルデッカー 「時代祭絵巻」が描かれている2階建車輌を 真横からきれいに撮るのは難しいですね。 8000系電車の「時代祭絵巻」イラストは塗装変更によりなくなりましたが、 旧3000系(8000系30番台車)1編成が4日以降も従来の塗装のまま運転 されていますので、このイラストは健在です.
京阪8000系電車(けいはん8000けいでんしゃ)は、1989年(平成元年)に登場した京阪電気鉄道(京阪)の特急形車両で6代目特急専用車。愛称はエレガント・サルーン(ELEGANT SALOON)。
本項では、解説の便宜上出町柳方先頭車+F(Formation=編成の略)を編成名として記述する(例:8002以下8両編成=8002F)。
投入の経緯
1989年(平成元年)10月の鴨東線開業に伴う特急車の所要本数増加への対応と、特急の7両編成への統一を目的に、7両編成1本と中間車5両が製造された。
運用が開始されると、特急停車駅で8000系に乗車するために待つ乗客が非常に多くなったほか、3000系に組み込まれた8000系中間車に乗客が集中した。また、鴨東線開業に伴う特急の利用客増加は予想以上であり、特急を7両編成に統一したにもかかわらず混雑する場面が多く、1989年(平成元年)12月には第1編成の補助いすに手すりが増設された。そして、特急を8000系に統一することとなり、1993年(平成5年)には7両編成×10本(70両)となった。
その後、検査体制の見直しや、正月ダイヤ・行楽ダイヤにおける特急車不足に対応するため、3000系は1編成のみ残され、輸送力増強と旅客誘致を兼ねて、1995年(平成7年)にはリニューアルとともにダブルデッカー(2階建て車両)が改造で組み込まれた。好評を受け、1997年(平成9年)から1998年(平成10年)にかけて本系列にも年5両ずつ計10両のダブルデッカー(8800形)を新製、出町柳方から4両目(淀屋橋方から5両目)に組み込まれ、8両編成×10本(80両)となった。
かつては、車内にテレビを設置した「テレビカー」も連結されていたが、後述のリニューアルの際に廃止された。2016年(平成28年)から2017年(平成29年)にかけて各編成の中間車1両(8550形)が有料座席指定特別車両「プレミアムカー」に改造された。
車両概説
車体
構体はダブルデッカー(8800形)以外は6000系と同様にアルミ合金大型押出型材を使用した。ダブルデッカー(8800形)は普通鋼製で、製造は共に川崎重工業兵庫工場である。ラッシュ時においても他の通勤列車とともに運行でき、それでいて京阪電車のフラッグシップとなり得る車両、または都市と都市をリアルタイムに連絡する鉄道の理想的なスタイルを目指して設計され、先頭部のデザインは機能を追求しオーソドックスなものとしながら、前方への展望に配慮し乗務員室前面窓と仕切りの窓をできる限り大きく取っている。車体塗装は京阪特急伝統のマンダリンオレンジ■とカーマインレッド■のツートンカラー(京阪特急色)であるが、若干明るい色調に変更されている。
行先表示器はPVC式(行先・種別分離)で、特急専用車で初めて正面にも設けられた。伝統の鳩マークは電動幕式となり、スイッチ操作で掲出・非掲出を切り替えられるようになった。標識灯は大型のLEDタイプで、1900系のバンパーや3000系の幌枠同様、銀色をアクセントとしている。
側窓は京阪特急伝統の狭窓が並ぶスタイルをやめて、車内環境から有利な固定窓と、見晴らしの良い広窓を共に採用し、側出入口間は複層ガラスの大型固定窓、車端寄りは戸袋窓と非常時の換気のための1段下降窓となった。この座席定員確保を目的とした窓割り付けのため、乗降扉は1,100 mm幅の片開き戸としている。
車内
インテリアは、毎日利用しても飽きない落ち着きを備えながらも、想定より多い女性利用客を意識したものとされた。化粧板は通勤車で好評のベージュ系を表面つや消しとして使用し、アクセントとして妻壁の色を変えている(後述)。天井はクーラーのリターン口や点検ふた等を目立たなく納め、照明をグローブ付きで蛍光管の影が見えない連続形としたほか、車内スピーカを荷物棚上部の壁面に埋め込んで、フラットですっきりしたものとした。床材はブラウン系、ダブルデッカー(8800形)は赤御影石調で、共に通勤車同様であるが、防音・保温と床上面の平滑性向上のため床詰め物の厚さを変更しており、レール面上床面高さに3 mmの差がある。ダブルデッカーの階上・階下・階段部の通路はカーペット敷きとしている。
貫通引き戸は自動式となっている。混雑時を想定して、戸当たり柱に赤外線センサーを設けることで、扉ハンドルを握ると開く仕組みになっており、乗客への利便性のほか、車掌の車内巡回や終着駅での車内整理にも対応している。
座席
座席は居住性向上を主目的に、枕部分を分割しセミバケットタイプとした転換クロスシートで、一人あたりの座面幅を430 mm、シートピッチを3000系より20 mm拡大した920 mmとし、ヒーターを座席下に吊り下げて、足を十分伸ばせる構造となっている。通路幅はアルミ車体のため壁を厚く取る設計となった分、3000系より40 mm縮小された550 mmとなった。
乗客の進行方向に向かって座りたいという希望とプライバシーを考慮し、ダブルデッカー(8800形)の一部を除く全ての座席を転換可能とした。乗客のひざが当たる場合があるため、補助いす装置の裏側にもモケットが張られている。空気圧による自動転換装置を備えており、一斉に座席の向きを転換することができる。
座席モケット・カーテン・妻壁は1両おきに色が変えられた。座席モケットはパステルカラー調で模様入りのアースブラウンとローズピンクの2種類、カーテンは座席の色に合わせた横引き式、妻壁はモケット・カーテンの色と調和する砂地調の張り付けシートとした。枕カバーは3000系で好評の純白(優先座席はベージュ)とした。ダブルデッカー(8800形)はノルウェー・エクネス社製の、背もたれ上部が直角になるシートで、モケットおよび妻壁の色はブルー系とした。
自動放送装置
ICレコーダー式の自動放送装置を搭載している。2018年(平成30年)3月よりタブレット端末による簡易型の4か国語対応自動放送装置も併用され、車両搭載の装置も順次4か国語対応に更新されている。
補助いす
ドア付近(ダブルデッカーの階段とドアが接する部分を除く)には、ロック機構付きの補助いすが設置されている。3000系では1人掛け2席であったが、本系列では大型の2人掛けとして、構造を簡素化するとともに座り心地を向上させている。なお、補助いす利用客に配慮し、本系列の側出入口はすきま風防止のため引き戸が閉まると戸袋の開口部がふさがる寒冷地向け構造となっている。
補助いすがロックされている間は案内ランプが点灯し、「ただ今補助いすは使えません」と表示される。通常上りは京橋駅以降、下りは中書島駅以降(快速特急「洛楽」は七条駅以降)でロックが開錠され使用可能となるが、混雑や遅延が予想される場合は開錠されない。混雑の解消および車掌の判断により開錠される場合もあり、補助いす使用可・不可を告げる放送も行われる。快速特急・特急以外の種別では使用できない。また、ライナーにおける指定席販売の対象外である。
かつてはダブルデッカーの階下席にも1人掛けのものが設置されていた。ロック機構がなく、全区間・全種別・終日使用できたが、2016年(平成28年)2月24日、酒に酔った男性が階段から転落した際に着席していた女性に激突、女性は首を骨折し、退院後も手足に麻痺が残った事故を受けて、2016年(平成28年)3月ごろに撤去された。
車内広告
京阪特急の伝統にならい、車内には一切広告が掲出されない。連結面側の壁には沿線の名所・旧跡の絵画が飾られている。
テレビカー
就役開始から2012年(平成24年)6月まで、京阪特急の伝統である「テレビカー」として、8750形の車内にテレビが設置されていた。
テレビ受像機の更新時期を迎えた車両から、登場時の21型ブラウン管テレビから32インチ液晶ハイビジョンテレビに順次取り替えられ、2007年(平成19年)7月までに完了した。
- 液晶ハイビジョンテレビに取り替えられた編成は、屋根上に地上デジタル放送用ダイバーシティ式の無指向性・広帯域UHFポールアンテナが2本設置されている。
- 地上デジタルを受信できることにより、以前より美しく、途切れにくい映像とともに、一部の番組では本来聴覚障害者向けの日本語字幕を表示することが可能となり、スピーカーのスイッチが入っていなくてもより楽しく番組を視聴できるようになった。
- 以前は屋根上に2方向に向けたVHFアンテナに加え、走行中に方向が随時変化することに対応できる、自動追尾機能を持ったBSアナログアンテナを搭載しており、衛星放送も受信することができた。しかし、機器の老朽化に伴い、地上デジタル放送受信設備に更新した車両から順次撤去された。
テレビは京都出町柳方車端部上部に1台設置されていた。テレビの電源が入っている場合、テレビカーでは出町柳駅での座席の自動転換は行われず、淀屋橋行きでも座席は京都向きのままであった。
2011年(平成23年)7月24日正午までは、地下区間に漏洩同軸ケーブルを敷設しているため、地下に入って映像が途切れることはなかった。しかし、地下区間で受信できたのは従来の地上アナログ放送であったため、アナログ放送停波後は地下区間でのテレビ放送は行われなくなった。
通常はNHK大阪総合にチャンネルが合わせられていることが多かったが、在阪民放局のスポーツ中継やニュース番組などを放映することもあった。また在阪民放局の一般番組もまれに放映されることがあった。
テレビが視聴しやすいように、テレビ付近の室内灯はテレビの電源が入ると自動的に消灯する仕様であった。
テレビ設置箇所の隣にはカード専用公衆電話室が設置されていた。なお、送受信はテレビ・鉄道無線・公衆電話とも空間波方式であるが、公衆電話の送受信には漏洩同軸ケーブルの設備が対応していないため、送受信アンテナのある地下駅構内進入時を除いて地下区間内では使用できなかった。2009年(平成21年)4月1日より公衆電話は使用を中止し、順次撤去された。撤去後は立席スペースとされ、後述のリニューアルの際に電話室の仕切りを撤去のうえ座席が増設された。
特急(K特急・快速特急)運用以外では、テレビは使用停止となっていた。
テレビ音声は各座席の壁に埋め込まれたスピーカーから流れる。このスピーカーにはスイッチが付いており、乗客の好みで音声を切ることが可能である。なお、テレビ付近の座席にはスピーカーはなく、テレビから直接音声が流れる。
改良工事にあわせて順次撤去を進め、2011年(平成23年)度に全廃されることが発表されたが、全廃は2012年(平成24年)11月にずれ込んだ。
主要機器
主電動機は東洋電機製造製直流複巻式TDK-8161A(175 kW×4)である。駆動方式は中空軸たわみ板継手平行カルダンが採用された。
制御装置は東洋製のACRF-H8175-792A界磁位相制御、回生ブレーキおよび定速制御機能付きである。定速制御は45 km/h以上であれば任意に設定が可能である。また、定速制御操作を容易にするために京阪で初めて主幹制御器(マスコン)をワンハンドル式とした。そのため、営業開始前の1989年(平成元年)8月から10月にかけて昼間に寝屋川車庫 – 天満橋駅間で京阪線に所属する全ての運転士を対象に訓練運転が行われた。ワンハンドルマスコンは、ノッチは力行側がOFF/1/2/-:減速/N:定速/+:加速、ブレーキ側はB1/B2/B3/B4/B5/B6/B7/キー抜取/非常ブレーキである。
ブレーキはHRDA-1回生ブレーキ優先電気指令式ブレーキである。付随車の空気ブレーキを効かせないで付随車の運動エネルギーまでも回生ブレーキで電気に換える遅れ込め制御を採用している。これには空気ブレーキ時に車輪に押し当てる制輪子が摩耗するのを減らすなどのメリットもある。
台車は、動力車が軸梁式KW-88(川崎重工製)、付随車がSUミンデン式FS-517C(住友金属工業〈現:日本製鉄〉製)であったが、1993年(平成5年)以降、FS-517C台車を新造された6000系・7200系・9000系の付随車へ振り替え、FS-517Dに交換している。
製造
鴨東線開業対応を目的に、8001F7両と3000系6両編成への増結(7両化)用中間車5両を新造した。増結用中間車の車両番号は、組み込み先の3000系に合わせたものである。
8002F – 8006Fは6両編成で落成。各編成の残り1両は3000系に組み込まれていた増結用中間車を一部改番のうえ編入し、8750形と8150形の間に組み込まれた。
8007F – 8010Fは8001Fと同様に7両編成で落成した。
1997年(平成9年)から1998年(平成10年)に、ダブルデッカー10両が落成。各編成の8500形と8750形の間に組み込み、8両編成化された。
8両編成化後
- 2004年(平成16年)6月30日:8009Fに「海老蔵号」ラッピングされ貸切運転(天満橋駅発香里園行き)。
- 2005年(平成17年)
- 1月15日:8008Fが義経号ラッピング車として運行開始、同年11月16日まで運行。
- 2月2日:8009Fが静号ラッピング車として運行開始、同年12月18日まで運行。
- 2月3日:8006Fが弁慶号ラッピング車として運行開始、同年12月20日まで運行。
- 4月1日:8005FがKUZUHA MALL号ラッピング車として運行開始、2006年5月28日まで運行。
- 2006年(平成18年)10月6日:8750形のブラウン管テレビを液晶32型テレビへ更新開始。併せて「地上デジタル放送の受信」に切り替えられたためにBSアンテナの撤去が開始される。
- 2008年(平成20年)
- 6月27日:中之島線開業にあわせた3000系(2代)の導入に先立ち、1本のみ残っていた3000系(初代)が本系列に編入され、30番台に付番される。
- 6月28日:8008Fが本系列で初めて新塗装化。
- 2009年(平成21年)
- 3月5日:8005Fが新塗装化。8805のみ内装の意匠も変更。
- 4月1日:カード専用公衆電話の使用を中止。その後順次撤去され、座席が増設された。
- 2010年(平成22年)
- 3月19日:8010Fが新塗装化。併せて初めての車内リニューアル、テレビカー廃止(以下、リニューアルの項目を参照)。28日に一般営業運転に入った。
- 9月1日:9月30日までの期間限定で8000系全編成に「京阪特急60周年記念」ヘッドマークを掲出。
- 9月2日:この日限りで8001Fがリニューアルのため運用を外れ、8000系0番台の旧塗装編成が消滅。
- 2011年(平成23年)
- 3月1日:8001Fが新塗装化され、全編成の新塗装化が完了。
- 2012年(平成24年)
- 7月:8003Fがリニューアルのために運用を外れたことにより0番台のテレビカーは全廃。
- 11月:8000系0番台のリニューアル全編成完了。
- 2016年(平成28年)
- 3月:同年2月24日に発生した事故(先述)を受けて、ダブルデッカー各階段下の補助椅子を撤去。
- 9月:京阪特急プレミアムカー導入に伴う8550形のプレミアムカー化改造で8001F – 8005Fの5編成が7両化された。
- 2017年(平成29年)
- 2月:京阪特急プレミアムカー導入に伴う8550形のプレミアムカー化改造で8006F – 8010Fの5編成が7両化され、全ての8000系が7両編成となった。
- 8月20日:全編成にプレミアムカー化改造車が連結され運用を開始。
- 2018年(平成30年)
- 3月:「プレミアムカー化改造車」を除く7両について、アルミ車体の塗装剥離および補修、行先表示器と車内灯のLED化、補助電源の静止型インバータ化を行う更新工事を8006Fより開始。
改造工事
新塗装化
3000系(2代、愛称:コンフォート・サルーン)の投入にあわせて、カラーデザインが変更されることとなり、2008年(平成20年)6月28日に第1陣となる8008Fの新塗装化が完了した。主な内容は次のとおりである。
- エレガント・レッド■とエレガント・イエロー■のツートンとなり、間にエレガント・ゴールド■の帯を配した。京阪特急の伝統色を踏襲しながら、配色を上下逆転させたもので、あわせて「エレガント・サルーン」の愛称が与えられた。
- 先頭車乗務員扉後部に「ELEGANT SALOON 8000 SERIES」ロゴを、ダブルデッカーの車体中央には「時代祭行列絵図」に代わり「ELEGANT SALOON 8000 SERIES DOUBLE DECKER」ロゴを配した。
- 車両番号の字体を「Frutiger」に変更。
- 「テレビカー」のロゴが、左に四角囲みで「TV」、右下に「テレビカー」と書かれたコンパクトなものに変更。
- 座席モケットを、墨色を基調に京阪特急伝統の赤と黄色を織り込んだ金蒔絵風のものに、ヘッドカバーを赤色(優先座席はベージュ)に統一した。また、ダブルデッカーのクロスシートが、順次3000系(2代)に準じたものに交換された。
- 8001Fのみ、旧塗装のまま車両番号ならびにKマーク、側面社紋のステッカー化を行っていたが、2010年(平成22年)9月2日夜の寝屋川車庫への入庫を兼ねた普通萱島行きでの運用を最後に旧塗装での運用を終えた。2011年(平成23年)3月1日をもって8001Fもリニューアル工事を受け、本系列(30番台を除く)の新塗装化が完了した。
新塗装化実施日
- 併せて座席モケットを更新
- テレビは2012年(平成24年)7月までに全車両撤去済み
リニューアル
製造から約20年が経過したことから、リニューアル工事が実施されることとなった。
- 化粧板は壁面を和紙調のものに、引き戸やダブルデッカーの階段部などを墨木目柄に、床材は3000系(2代)と同様の石畳調に張り替え。
- テレビカーのテレビ受像機や公衆電話室の撤去。
- 車端部(運転席後部を除く)のハイバックロングシート化・深紅色(ベルト部分は墨色)のつり革の設置。
- ロングシート部は「日本一豪華なロングシート」を目指し、背もたれはクロスシート部分と同等以上の高さを確保しており、1区画ごとにヘッドレストを設けて区切るなど、通勤用車両のロングシートとの差別化が図られている。
- バリアフリー対策として車椅子スペースと3000系(2代)に準じたLCD式車内案内表示器および扉開閉予告灯を設置。
- カーテンはロングシート部分も含め、金色調のプリーツカーテンに交換。
- 3000系(2代)同様に車内妻面の車両番号・号車番号等の表示や禁煙ピクトグラム等を1枚のステッカーに集約。
- 「スラッシュ・ムーン」と称する円弧状のデザインや「ELEGANT SALOON」ロゴを各所に展開。
- 室内灯カバーを火災対策新基準に適合したものに交換。
リニューアル編成1本目となる8010Fは2010年(平成22年)3月19日付で竣工し、3月28日から営業運転に復帰した(前日の27日には中之島駅での展示会開催後、臨時特急として運転された)。
プレミアムカー
本系列の6号車(8550形)を大規模改造し、有料座席指定特別車両「プレミアムカー」とした。導入に伴い、ドア横に号車番号と編成中の号車位置が記された。
2017年(平成29年)8月20日より運用を開始。8月21日からは全車座席指定の優等種別「ライナー」にも充当されている。
その他の更新工事
- 2014年(平成26年)から前照灯のLED化が開始され、全編成の交換が完了した。
- 2018年(平成30年)度より、補助電源の静止型インバータ化など、老朽化した制御装置などの機器の改修を行っているが、併せて種別・行先表示器、車内灯のLED化も行われている(前面の鳩マークは幕式のまま変更なし)。
- また、2019年(平成31年・令和元年)度以降の機器更新工事が完了した車両よりホーム検知装置も搭載されている。
運用
2026年(令和8年)3月31日現在、8両編成×10本の合計80両が寝屋川車庫・淀車庫に配置されている。
運用は原則、快速特急「洛楽」・特急・ライナー(全列車)に限られている。本系列で運転される列車は駅または公式ホームページの時刻表で公開されており、2扉車を表す表示のある列車である。
快速特急「洛楽」・特急以外での運用時や、回送列車などの非営業列車では前面の鳩マークの部分は無表示に切り替える。
例外的に特急の間合い運用として、早朝から午前中にかけて、あるいは夜間に快速急行・急行・準急に充当されたほか、入出庫を兼ねて出町柳駅 – 淀駅・寝屋川市駅間の急行や、萱島駅発着の区間急行・普通に充当される場合があり、中之島線へも乗り入れていた。臨時列車では競馬開催時の淀発三条行き急行(折り返し淀屋橋行き臨時特急)や、沿線祭事時の急行・準急、大晦日ダイヤの急行などがあった。このような運用は2017年(平成29年)8月20日のプレミアムカー導入に伴うダイヤ改定で急行のみとなり、2018年(平成30年)9月15日改定で取りやめられたが、2022年(令和4年)以降、正月ダイヤにおいて一部の快速急行・急行に充当されている。
特別塗色・ラッピングなど
- 2005年(平成17年)にNHK大河ドラマ『義経』のPRとして、8006Fが「弁慶」として2月3日から12月20日まで、8008Fが「義経」として1月15日から11月16日まで、8009Fが「静」として2月2日から12月18日まで、各人物をイメージしたラッピングを施して運行された。また、番組のPRも兼ねて1月15日から12月25日までの土曜・休日に淀屋橋9:00・9:30・10:00発の3本の特急が「鞍馬連絡特急」として運転され、これらの3編成は上記時間帯に特急に用いられる運用を中心に充当されていた。
- 2005年(平成17年)4月から2006年(平成18年)5月下旬まで、8005FにKUZUHA MALLのラッピングが施された。
- 2014年(平成26年)12月から2016年(平成28年)3月まで、8010Fに『きかんしゃトーマス』のラッピングが施された。
- 2023年(令和5年)11月30日から2025年(令和7年)10月13日まで、8007Fに大阪・関西万博のテーマである、「いのち輝く未来社会のデザイン」を発信するためのラッピングが施された。なお、6号車のプレミアムカーにはラッピングは施されていない。
編成表
2026年(令和8年)3月31日現在
- 京阪の特急専用車としては初めて新造当初からの固定編成形式である。
凡例
- CONT:制御装置(界磁位相制御)
- MG:補助電源装置(電動発電機)
- SIV:補助電源装置(静止型インバータ)
- CP:空気圧縮機
- ◇:集電装置(下枠交差式)
- ■:ダブルデッカー
- ■:プレミアムカー
- 赤文字(出町柳方先頭車):女性専用車両(平日朝時間帯の特急運用時のみ)
その他
樟葉駅のそばにある、くずはモール内「SANZEN-HIROBA」では8000系の運転シミュレーターが設置されており、区間別で特急2パターンと急行1パターンの計3パターンが用意され、運転者が選択して運転することができる。1プレイ300円で運転区間を最後まで運転するか制限時間がきたら、その時点で運転終了。2024年(令和6年)8月までは、特急の1パターンのみが用意されていた。
今後の予定
2026年(令和8年)5月12日に発表された京阪ホールディングスの中期経営計画において、2030年代をめどに本形式の後継車両を導入する予定であることが公表された。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『鉄道ファン』、交友社
- 栗生弘太郎(京阪電気鉄道車両部車両課)「京阪8000系デビュー」- 1989年10月号(No.342)
- 2012年8月号(No.616)
- 2013年8月号(No.628)
- 2018年8月号(No.688)
- 2019年8月号(No.700)
- 2021年8月号(No.724)
- 2023年8月号(No.748)
- 2024年8月号(No.760)
- 2025年8月号(No.772)
- 『鉄道ピクトリアル』、電気車研究会
- 2009年8月臨時増刊号(No.822)
- 2010年10月臨時増刊号「鉄道車両年鑑2010年版」(No.840)
- 2011年10月臨時増刊号「鉄道車両年鑑2011年版」(No.855)
- 『鉄道ダイヤ情報』、交通新聞社
- 2026年2月号(No.500)
- 2026年6月号(No.504)
- ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表』、交通新聞社
- 2019(2016年7月21日、ISBN 978-4-330-70116-5)
- 2021(2021年7月16日、ISBN 978-4-330-03221-4)
- 2023(2023年7月13日、ISBN 978-4-330-04223-7)
- 2024(2024年7月11日、ISBN 978-4-330-03424-9)
- 2025(2025年7月22日、ISBN 978-4-330-03925-1)
- 清水祥史『京阪電車』、JTBパブリッシング(2017年8月26日、ISBN 978-4-533-12081-7)
関連項目
- 京阪特急
- 京阪3000系電車 (初代)
外部リンク
- 8000系:車両紹介 – 京阪電気鉄道
京阪電気鉄道 8000系 旧塗装 Bトレインショーティー 京阪神急行B支線
3大AI(Gemini、Copliot、ChatGPT)画像生成対決① 京阪の7200系と10000系旧塗装。こいつらやる気ないやん。
京阪電気鉄道 8000系 旧塗装 Bトレインショーティー 京阪神急行B支線
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「銀色の電車」が1両もない⁉ ステンレス・アルミ無塗装の車両を導入していない大手私鉄とは 鉄道コム
Bトレイン Bトレ 近鉄 8000系 旧塗装 4両セット メルカリ
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フォローさんの京阪投稿を見て便乗 プレミアムカーもつき、今ではすっかり特急専用車両となった8000系ですが、以前は朝の通勤ラッシュピークを少し
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マイクロエース 京阪8000系旧塗装(8001F・8007F)
Bトレイン Bトレ 近鉄 8000系 旧塗装 4両セット メルカリ
【139F】京阪8000系ダブルデッカー 旧塗装 ビスタ模型鉄道(エヌゲージ日記)
[公式]鉄道模型(1078T京阪 9000系 (新塗装) 4両編成 トータルセット(動力付き) (塗装印刷済組立キット))商品詳細|グリーン
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Yahoo!オークション 【美品】京阪8000系旧塗装ダブルデッカー組み込…
アクリル製の鉄道模型3Dアクデンに昔テレビカーとして京阪旧3000系が登場いたしました🎵 京阪8000系や新3000系などの歴代特急車と並べる
8000系旧塗装車の終焉 (1) 2010年9月2日限りで1編成だけ残っていた旧塗装の8001F編成が 運用を中止して内外装の変更のため工場へ入場してしまいました。 旧塗装で走る最後の8000系電車の姿をここにご紹介いたします。 まずは定番の撮影地である八幡の鉄橋風景から。 ここまで来るには駅から.. 京阪8000系について 8000系は、1989年(平成元年)に登場した特急型車両です。 京阪特急型車両としては6代目に当たり、鴨東線開業用として増備されました。 編成中にはテレビカーが連結され、2扉の転換クロスシートを備えています。