概要 阪急電鉄が神戸線・宝塚線 (神宝線)向けに導入した通勤形電車です。 「すべてのお客様に快適な移動空間」をコンセプトとしており、「快適な車内空間の提供、優れたサービス機器の導入、交通弱者に対するバリアフリー」を目的としており、製造はアルナ車両と日立製作所笠戸事業所が.. 9000系同士の離合が見られました。 (2024/07/07追加) 2012年1月9日 ページ新規作成 2024年3月22日 新製車一覧表を追加 2024年3月22日 キャプション欄左右入替完了 2024年3月22日 Safariで半角数字列が電話番号リンクされるのを無効化 2024年3月22日 写真に編成を追加
阪急9000系電車(はんきゅう9000けいでんしゃ)は、2006年(平成18年)より製造を開始した阪急電鉄(阪急)の通勤形電車である。
本項では、解説の便宜上大阪梅田方先頭車+F(Formation=編成の略)を編成名として記述する(例:9003以下8両編成=9003F)。
概要
「すべてのお客様に快適な移動空間」をコンセプトとして、「快適な車内空間の提供、優れたサービス機器の導入、交通弱者に対するバリアフリー」を目的に開発された。基本編成の新造車としては、神戸線では1992年(平成4年)の8000系8020F以来14年ぶり、宝塚線では1997年(平成9年)の8000系8042F以来9年ぶりの導入となった。
京都線用の9300系と同様に日立製作所で製造され、2006年(平成18年)5月22日から5月25日にかけて正雀工場に第1編成(8両)が搬入された。
ファンクラブ会員のみを対象にした試乗会が神戸線で同年7月29日に実施され、7月31日に神戸線で営業運転を開始し、翌2007年(平成19年)9月18日に宝塚線でも営業運転を開始した。
編成は8両固定編成で、MT比は9300系と同じく3M5Tである。6000系・7000系・8000系・8200系(2両編成車)との併結による10両編成運転も可能である。
車両概説
車体
A-trainをベースとしたアルミニウム合金製車体で、9300系と基本的なデザインは変わらないが、9300系より全長が100 mm長く、全幅が50 mm短くなっている。これは従来からの神宝線規格に合わせたものである。
窓高さは880 mmとなっている。
車内
座席は全てロングシートで、座席に仕切り板を設置した。表地はゴールデンオリーブのテレンプに戻った。各車に車椅子スペースが設けられたが、収納式座席は設置されていない。
照明は9300系に引き続き間接照明で、9002編成以降は車内照明がLEDに変更された。また、貫通扉は9300系同様自動扉である。車内案内表示装置には液晶ディスプレイ(LCD)を採用し、千鳥配置で1両に3か所の側扉の上部にそれぞれ2基ずつ設置されている。
主要機器
制御装置や主電動機をはじめとした床下の電気機器は、神宝線用車両の慣例により東芝製である。本系列ではIGBT素子による純電気ブレーキ対応VVVFインバータを採用した。
主電動機定格出力は200 kW、定格回転数は1,980 rpm、最大回転数は4,716 rpmである。9300系と同様に定速制御も装備している。
駆動装置はTDドライブとWNドライブが混在している。
台車には9300系に引き続き住友金属工業製FS565(電動台車)、FS065(付随台車)を採用し、ブレーキ装置には踏面片押し式ユニットブレーキユニットブレーキを装備している。
種別・行先表示器は正面・側面ともにフルカラー式LEDを採用した。表示形式はグラフィック方式を採用することで幕式と同じフォントを再現することが可能となり、「雲雀丘花屋敷」の表示で「雲」と「花」のみを大きい文字で表示するというように、幕式と同様の文字を強調した表示も可能となっている。なお、山陽電気鉄道との直通運転廃止後に製造されたが、「須磨浦公園」の表示も収録されていた。
マスコンハンドルは、8000系までは神宝線用車両の慣例により東芝製を採用していたが、本系列からは京都線用と同じ東洋電機製造製に変更された。
前照灯は当初はシールドビーム式のものだったが、2013年(平成25年)頃より順次HIDのものに更新された。
形式
2017年(平成29年)9月に形式呼称が変更された。右が変更後の形式である。電動車は、2017年(平成29年)頃より可とう歯車継手変更の改造が進められており、改造後は形式末尾に「-1」が追加されている。なお、新形式呼称でのハイフン以下の枝分けは、2021年(令和3年)以降は廃止された。
9000形/Mc9000形(Mc1、9000 – 9010:11両)
大阪梅田方の制御電動車。主電動機・制御装置(VVVFインバータ)2基・蓄電池・集電装置(シングルアーム式)2基を搭載する。
9100形/Mc9100形(Mc2、9100 – 9110:11両)
新開地・宝塚方の制御電動車。主電動機・制御装置(VVVFインバータ)2基・蓄電池を搭載する。
9500形/M9500形(M1、9500 – 9510:11両)
新開地・宝塚方から2両目に連結される中間電動車。主電動機・制御装置(VVVFインバータ)2基・蓄電池・集電装置(シングルアーム式)2基を搭載する。
9550形・9560形/T9550形(T1、9550 – 9650・9560 – 9660:22両)
中間付随車。補助電源装置(静止形インバータ)2組・空気圧縮機を搭載する。
- 9550形は梅田方から2両目、9560形は新開地・宝塚方から3両目に連結される。
9570形/T9570形(T2、9570 – 9670・9580 – 9680・9590 – 9690:33両)
中間付随車。特別な機器は搭載しない。
運用
2025年(令和7年)4月1日現在、神戸線系統は8両編成×6本の計48両が西宮車庫に、宝塚線系統は8両編成×5本の計40両が平井車庫に、合計88両が配置されている。
2011年(平成23年)3月27日には、9003Fの導入を記念したイベントが箕面駅で開催され、それに伴う臨時列車(梅田発箕面行き)が同編成を使用して運行された。
9010Fは元々は宝塚線所属であったが、2025年(令和7年)2月21日付に神戸線に転属した。
神戸線所属編成は特急から普通まで、今津線直通の準急を含めた全ての種別で運用されるほか、阪神競馬場での競馬開催日に運行される臨時急行にも使用される。2022年(令和4年)12月のダイヤ改正までは、平日朝時間帯に大阪梅田方に2両編成を増結した10両編成での運用があった。
宝塚線所属編成は能勢電鉄直通の特急「日生エクスプレス」以外で運用される。2022年(令和4年)12月のダイヤ改正までは、平日に箕面線と直通する運用があった。
全編成に神戸・宝塚両線の方向幕を装備しており、2016年(平成28年)現在、以下の編成が相手路線への貸し出し経歴を持っている。2017年(平成29年)以降は神宝線間の車両貸し出しは1000系1010F・1012Fが担っている。
宝塚線→神戸線へ貸出
- 9001F
- 2012/12/03 – 2013/02/28
- 2015/04/16 – 2016/05/20
- 9003F
- 2013/03/19 – 2013/12/13
- 9007F
- 2013/07/03 – 2013/07/22
神戸線→宝塚線へ貸出
- 9002F
- 2014/07/10 – 2014/09/09
- 2015/03/03 – 2015/03/06
- 2016/11/02 – 2017/05/25
- 9004F
- 2012/10/01 – 2012/10/10
- 2013/12/18 – 2013/12/25
- 2014/10/21 – 2014/11/01
- 2015/01/13 – 2015/01/28
- 2016/01/12 – 2016/03/24
- 2016/04/15 – 2016/10/04
- 9006F
- 2016/11/09 – 2017/04/13
- 9008F
- 2015/06/03 – 2015/09/28
特別装飾・ラッピング
- 2010年(平成22年)12月17日の営業運転開始から2011年(平成23年)3月31日まで、9002Fが「未来のあかり号」として運行された。
- 2014年(平成26年)3月21日から12月24日まで、宝塚線の9009Fが今津線の7000系7001Fとともに、宝塚歌劇100周年を記念したラッピング列車「宝塚歌劇トレイン」として運行された。
- 2020年(令和2年)11月26日から2021年(令和3年)2月15日まで、絵本『リサとガスパール』の日本出版20周年を記念し実施されたスタンプラリーに合わせ、神戸線の9000Fと宝塚線の9007Fにオリジナルヘッドマークが掲示された。
編成表
2025年(令和7年)4月1日現在
凡例
- VVVF:制御装置(VVVFインバータ制御)
- SIV:補助電源装置(静止型インバータ)
- CP:空気圧縮機
- BT:蓄電池
- <・>:集電装置(シングルアーム式)
- 赤文字(新開地方先頭車):女性専用車両(平日の神戸線通勤特急運用時のみ)
脚注
注釈
出典
参考文献
- 『鉄道ファン』、交友社
- 2019年8月号(No.700)
- 2021年8月号(No.724)
- 2024年8月号(No.760)
- 2025年8月号(No.772)
- 『鉄道ピクトリアル』2006年10月号(No.780)、電気車研究会
- ジェー・アール・アール『私鉄車両編成表』、交通新聞社
- 2014(2014年7月18日、ISBN 978-4-330-48414-3)
- 2025(2025年7月22日、ISBN 978-4-330-03925-1)
- 『私鉄車両年鑑2025』、イカロス出版(2025年5月26日、ISBN 978-4-802-21593-0)
- 広岡友紀『日本の私鉄 阪急電鉄』、毎日新聞社(2011年7月29日、ISBN 978-4620319995)
- 山口益生『阪急電車:その全貌から個性とブランドを探る』、JTBパブリッシング(2012年6月29日、ISBN 978-4-533-08698-4)
関連項目
- A-train
- 阪急9300系電車
- 神戸電鉄6000系電車:内装がほぼ共通している。
外部リンク
- 9000系:車両図鑑 – 阪急電鉄
阪急9000系9000×8R(9000F)(9000編成)の編成データ、編成表、ニュース、写真2ndtrain
阪急電車9000系 写真素材 [4314512] フォトライブラリー
【阪急】9000系9000F正雀工場出場回送 2ndtrain鉄道ニュース
阪急9000系9000F 折り返し特急 大阪梅田行き 神戸高速鉄道新開地駅3番のりば到着 2022年5月8日撮影 YouTube
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阪急9000系9000F 通勤特急 写真素材 [ 2679481 ] フォトライブラリー photolibrary
阪急準急9000系 阪急電鉄 9000系 仕様書 MKALL
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阪急電鉄9000系の編成表2ndtrain
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9000系 阪急電鉄 鉄道車両図鑑 関西発鉄道の部屋
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阪急電鉄 阪急9000系電車 9000 十三駅 鉄道フォト・写真 by さかせやまさん レイルラボ(RailLab)
阪急電鉄 阪急9000系電車 9000 夙川駅 鉄道フォト・写真 by てばどめさん レイルラボ(RailLab)
阪急9000系9000編成(浜側)|RailFile.jp|鉄道車両サイドビューの図鑑
2006年07月に製造された鉄道車両:9000(阪急9000系電車)の車歴(1件)、鉄道フォト(87枚)、列車編成履歴(1件)、鉄レコ・鉄道乗車記録(乗りつぶし:21件)、乗りつぶしの旅写真(4枚)を提供しています。. 9000系は、「すべてのお客様に快適な移動空間」をコンセプトとして、「快適な車内空間の提供、優れたサービス機器の導入、交通弱者に対するバリアフリー」を重点仕様として建造した車両です。神戸線・宝塚線で運用しています。 阪急電鉄の伝統である上品で落ち着いた車両とするとともに.